長年愛されたアルミ容器だったが、時代の変化とともに課題が表面化する。大きな転機となったのが、学校給食法に基づく衛生管理基準の改定と、給食調理場の近代化だ。各自治体で大型洗浄機や高温スチーム消毒保管庫の導入が進むと、アルカリ洗剤への耐性や曲がりやすさといったアルミ特有の弱点が顕著になった。
これを受け、食品容器製造業や学校給食サービス業は、耐熱性と耐久性に優れた強化プラスチック(ポリプロピレンやPEN樹脂)や、保温性能を大幅に高めた二重構造食缶の開発を加速させた。2026年現在の最新衛生基準においては、洗剤残留リスクの低減や微細な傷への細菌繁殖防止、さらにはHACCP(ハサップ)に沿った厳格な工程管理が求められており、これにより従来のアルミ容器から高機能樹脂製容器への移行がほぼ完了したのである。