にしのあきひろ名義で発表された絵本シリーズは、単体の物語として完結しているだけでなく、すべて同一の巨大な世界線でつながっているという仕掛けが存在します。なかでも代表作『えんとつ町のプペル』との関連性はファンの間で深く考察されています。
プペルに登場する煙に覆われた町と、『チックタック 約束の時計台』の森の町は地理的・歴史的につながっており、作中に登場するアイテムや背景美術の中にもクロスオーバーする要素がさりげなく配置されています。西野氏自身も「すべての絵本はひとつの大きな物語の断片」と明かしており、時計台の動力源やホタルの光にまつわる設定は、プペルの世界で語られる「星」や「心臓」の伝承と密接に響き合っています。