角替和枝さんを襲ったのは、「原発不明がん」という難病だった。がんが最初に発生した臓器が特定できないまま進行するこの病に対し、彼女は過度に悲観することなく、家族とともに前を向いて向き合い続けたという。
闘病生活は約1年に及んだ。激しい痛みや体に重い負担がかかる治療の最中でも、持ち前のユーモアと笑顔を絶やすことはなかった。夫である柄本明をはじめ、息子たちの柄本佑、柄本時生、そして義理の娘である安藤サクラら家族全員が代わる代わる付き添い、自宅での穏やかな時間を大切に守り抜いた。最期は自宅で愛する家族全員に温かく見守られながら静かに息を引き取った。最後まで「家族の太陽」であり続けたその姿は、遺された者たちの心に深く刻まれている。