勝尾寺の魅力は、歴史や信仰だけに留まらない。約8万坪という広大な境内を彩る自然の造形美は、どの季節に訪れても圧倒的な美しさで参拝客を魅了する。かつては11月中旬から12月にかけての紅葉ばかりが注目されていたが、現在の流行は新緑の季節や、雨上がりに山霧が立ち込める早朝の参拝だ。
青もみじの隙間から差し込む光が、朱色の弁天堂や橋を鮮やかに浮かび上がらせる光景は、写真好きやネイチャーフォトグラファーにとって格好の被写体となっている。参道に仕込まれた人工の人工霧が定着したことで、天候に左右されず幻想的な風景を楽しめる点も、遠方からの訪問者にとって大きな魅力だ。