デジタル空間における世論の苛烈さは増す一方だ。X(旧Twitter)のタイムラインやYahoo!ニュースのコメント欄には、外国人観光客による問題行為を指摘する投稿が日常的にあふれている。街中で撮影されたマナー違反の短尺動画が拡散されるやいなや、瞬く間に数百万回再生され、怒りのコメントが押し寄せる構造が定着した。
だが、この炎上劇の真因は一過性の感情論だけではない。NHK『クローズアップ現代』などの本格的な社会問題ドキュメンタリーが現場を追跡している通り、住民が苦しんでいるのは、ポイ捨てや私有地への無断侵入、深夜早朝の騒音といった日常の安全や平穏を根本から壊す実害である。