物語の舞台は、無数のスクリーンと最新の音響設備を備え、毎週数万人の信者が集う北米の超巨大教会。華やかな音楽とカリスマ牧師の感動的な説教で支持を広げるこの団体は、表向きには慈善事業と地域社会への貢献を掲げていた。しかし、その内部には部外者の侵入を一切拒む強固な秘密主義と、巨大宗教組織ならではの暗部が張り巡らされていたのだ。
物語の中盤、教団の資金管理部門で密かに進行していた数億ドル規模のマネーロンダリング疑惑と、過激なマインドコントロールの実態が明らかになる。そして物語の結末、教団の最高指導者が壇上で最後の説教を行う最中、かつて教団を追放された元幹部が内部告発文書と隠しカメラの全映像を世界同時配信するという前代未聞の事態が勃発する。指導者は警察に連行され、巨大な帝国は一夜にして崩壊。しかし、ラストシーンで映し出されるのは、崩壊した教団の遺産を引き継ぎ、新たな名前で活動を開始する若手幹部の姿だった。悪夢は終わっていないことを暗示する、あまりにも残酷で衝撃的なラストである。