ミッシェルMステ伝説!T. A. T. U. ドタキャンを救った緊急演奏の全貌

ミッシェルMステ伝説!T. A. T. U. ドタキャンを救った緊急演奏の全貌

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演奏終了後、SNSがまだ黎明期であった当時にあって、巨大掲示板「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」の実況スレッドはサーバーがダウン寸前となるほどの書き込みで埋め尽くされました。「テレビでこれほどの鳥肌が立ったのは初めてだ」「ミッシェルがすべてを持っていった」という絶賛の声が溢れ返った背景には、単なるトラブル回避を超えた音楽的衝撃がありました。

とくに音楽関係者やギタリストたちを驚嘆させたのが、ギタリスト・アベフトシ氏の佇まいです。テレキャスターカスタムから放たれる、音の粒立ちが極限まで立った鋭利なカッティング。エフェクターに過度に頼らず、真空管アンプを限界までドライブさせたその音像は、茶の間のテレビの小型スピーカーを突き破るかのような生々しさを誇っていました。

手記や後年の関係者インタビューによると、チバ氏は後に「単に時間が余ったから演っただけ」「音が出せるならバンドは音を出すのが当たり前」という趣旨のクールな回想を残しています。番組を救うという大義名分や打算的なメディア露出の意識など微塵もなく、ただステージに立ち、カウントに合わせて己の音を放つ。その愚直なまでのバンドマンシップが、予定調和を愛するテレビショウの世界に痛烈な風穴を開けたのでした。

林 結菜
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林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。