栄地区の再開発が加速し、街の景観が次々と新しく塗り替えられていくなかで、この場所が果たしてきた文化的な役割は極めて大きい。単なる商業施設の一角にとどまらず、名古屋という都市に豊かな文化的基層を作り出す拠点として、永きにわたり機能してきたからだ。
地元の若手アーティストの発表の場を創出する一方で、世界基準の展覧会をこの地に招聘し続ける粘り強い取り組み。都市の成熟度を高めるのは、建造物の高さや商業的な売り上げだけではない。こうした文化的な厚みこそが街の価値を決めるのだという確信が、日々の展示運営の細部にまで息づいている。