天空闘技場での死闘を経て、ヒソカ=モロウは完全に一線を越えた。「死後強まる念」によって奇跡的な蘇生を果たした彼は、これまでの「極上の獲物と戦いたい」という美学を捨て去った。
相手が万全の状態で作戦を練る隙を与えず、トイレの中や油断した瞬間を狙って残忍に殺害する。ヒソカが仕掛けたのは、ルール無用の奇襲無差別テロだ。旅団側が求めていたフェアな決闘は既に存在しない。
旅団の強みであった「念能力のコンビネーション」は、個別に狩られることで無力化されつつある。影から一人ずつ確実に仕留めていくヒソカの戦術は、かつて世界を恐怖させた蜘蛛たちを、逆に狩られる側の恐怖へと突き落としている。