「鍋でケーキ」と聞いて多くの人が抱く疑問は、「下面だけ加熱して、なんで中まで火が通るのか」という点だろう。答えはシンプルで、蓋をすることで鍋内部が一種のオーブン、正確には「蒸し焼き環境」になるからだ。
一般的なフライパンは薄い鋼板一枚でできており、熱は下面からしか伝わらない。一方、アムウェイの鍋は多層構造で、側面および蓋にも熱が回る。蓋をすれば内部に対流が生まれ、上面からも輻射熱が加わる。結果として、ケーキの中心部まで比較的均一に熱が入る。これが「蒸し焼きっぽく仕上がるので失敗しにくい」と現場で言われる所以である。
さらに、アムウェイ鍋は密閉性が高い。水分が逃げにくいため、生地が乾燥しすぎず、しっとり感が保たれる。家庭用オーブンで起こりがちな「表面だけ焦げて中が生焼け」「焼き縮み」といったトラブルが起きにくいのは、この密閉性と均一加熱の合わせ技によるものだ。
ただし、ここには明確な限界もある。オーブンのように高温の乾熱を一気に当てるわけではないため、メレンゲを高く立ち上げるシフォンケーキや、表面に強い焼き色が必要なタルト類は、レシピ通りにやっても家庭用オーブンほどの仕上がりにはなりにくい。ネット上の「何でも焼ける」という表現は、やや割り引いて受け止めたほうがいい。