往年の名作映画がデジタルリマスター化され、若い世代の間でも昭和カルチャーの再評価が急速に進んでいる。Amazon Prime VideoやU-NEXTといった大手配信サービスでは、『傷だらけの人生』や『日本侠客伝』などの傑作が手軽に観られるようになり、昭和の銀幕を彩った男たちの熱量に再び感銘を受ける視聴者が増えた。
なかでも任侠映画の重鎮として、また心に染み入る昭和歌謡の唄い手として絶大な人気を誇った鶴田浩二の異彩は、今なお色あせることがない。だが、画面上で漂わせる圧倒的な哀愁や男の美学の裏側で、彼がどのような家庭生活を送り、どんなパートナーと人生をともにしていたのか。その事実は、作品の知名度に比べて長く伏せられてきた。