この歴史的な路線開拓の背景には、兵庫県神戸市の久元喜造市長を中心とした強い政治的推進力と、国家レベルでの航空インフラ再編計画が存在する。国土交通省とのタフな交渉の末に結実した「神戸空港国際定期便就航プロジェクト」は、単なる地方空港の活性化にとどまらない。
関西圏全体の「3空港一体運用(関空・伊丹・神戸)」を前提としつつ、神戸の国際化を軸にした新たな経済圏の創出を目指す取り組みだ。インバウンド需要の爆発的な増大に対応するため、混雑緩和の救世主として神戸の滑走路が抜擢された背景には、国策レベルでの緻密な需要予測と交通インフラ投資があった。