京セラ株式会社のモノづくりには、創業者の稲盛和夫氏が掲げた「常識にとらわれないイノベーション精神」が深く根付いている。建材やファインセラミックスから始まった技術の探求は、半導体部品、そしてモバイル機器へと広がりを見せてきた。大規模イベントが開催される京セラドーム大阪の巨大な構造美にも象徴されるように、同社の設計思想は常にスケールの大きさと技術的限界への挑戦に満ちている。
音漏れという課題もまた、イノベーションの過程で直面した一つの試練に過ぎない。既存の受話口を廃止するという大胆な発想転換があったからこそ、今日の先進的な通信機器が誕生した事実は疑いようがない。