伝説の始まりは、1990年代半ばにテレビ東京系列で放送されていた伝説的なバラエティ番組『ASAYAN』だった。当時、ロックバンドのボーカリスト選考オーディションで最終選考まで残りながらも、惜しくも落選した少女たち。その中に、北海道出身の飯田圭織の姿があった。
絶望の淵に立たされた彼女たちに差し伸べられたのは、音楽プロデューサーのつんく♂が提示した過酷な再挑戦の機会だった。「手売りでCDを5万枚売り切ること」。これが結成の絶対条件であり、ここから「モーニング娘。」としての険しくも華々しい物語が動き出したのである。
事務所であるアップフロントプロモーション(当時アップフロントエージェンシー)の全面的なバックアップと、全国を奔走する泥臭いPR活動。少女たちは涙を拭いながら全国各地のCDショップを巡り、手渡しで夢を売り歩いた。この泥臭くもドラマチックなドキュメンタリー性が、全国のお茶の水の心を掴んで離さなかった。