ブームを牽引しているのは、定番のポトスやモンステラだけではない。塊根植物(コーデックス)やアガベといった、独特のフォルムを持つ「珍奇植物」たちが、広島の熱心なコレクターたちを虜にしている。ゴツゴツとした幹、奇妙な形にねじれた葉。それらはまるで、生きたアートだ。
「育てるのに手がかかる子ほど可愛い」と、あるコレクターは笑う。デジタルデバイスに囲まれた現代人にとって、成長の遅い植物と向き合う時間は、一種の瞑想に近い。タイトなスケジュールに追われる日々の中で、1ミリの成長に一喜一憂する。そのアナログな感覚が、かえって新鮮なのだ。