『とある魔術の禁書目録』および『とある科学の一方通行』には、二人の絆を象徴する涙なしには見られない屈指の名シーンが数多く存在します。
最も読者の胸を打ったのは、ロシアを舞台にした「第三次世界大戦編」のクライマックスです。エイワスの干渉によって原因不明の高熱と昏睡に陥ったラストオーダーを救うため、一方通行は極寒のロシアの戦場を奔走。羊皮紙に記された魔術の歌を取り込み、自らの身を魔術の反動で内側から引き裂かれながらも、彼女のために必死で歌い続けました。
全身から血を噴き出しながら奇跡的にラストオーダーを治療し終えた瞬間、彼の背中に生えていた漆黒の翼は眩い純白の翼へと変貌を遂げ、頭上には天使の輪が顕現します。自らを「悪党」と呼び続けてきた男が、少女の無垢な信頼によって真の英雄へと覚醒したこの場面は、シリーズ全体を通しても屈指のエモーショナルな到達点として語り継がれています。