震災以降のサザンオールスターズおよび桑田佳祐ソロの公演における、現在の演奏状況を検証すると、徹底した配慮が一貫して守られてきたことが分かります。
2013年のバンド活動再開に伴う大規模スタジアムツアー『灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!!』をはじめ、2015年の全国ドーム&アリーナツアー『おいしい葡萄の旅』、2019年の40周年記念ツアー『ふざけるな!!』、さらには2026年に開催された記念碑的野外ライブ『茅ヶ崎ライブ2026』、そして最新の全国ツアーに至るまで、セットリストに『TSUNAMI』が組み込まれることはありませんでした。
ファンの間でも「いつかまた生で聴きたい」という熱烈な願いがある一方で、「桑田さんの判断を尊重したい」「無理に話題作りのために解禁する必要はない」という温かい理解が定着しています。ライブでの解禁を過剰にイベント化するのではなく、社会全体の傷が癒え、時が満ちたときにふと自然に歌われる瞬間を待つことこそが、この名曲に対する最大の敬意であるという共通認識が形成されています。