一般的なグラビア写真集といえば、南国の太陽の下で明るく弾ける笑顔や、鮮やかな水着姿を連想しがちだ。しかし、本作が提示したのは徹底した「陰影の美学」である。
暗闇の中に浮かび上がるしなやかなボディライン。肌に落ちる繊細な影。光を制御しつくす篠山ライティングの真骨頂が、ここにある。肌のぬくもりや吐息の温かさまで伝わってきそうなその質感表現は、写真という平面メディアが到達したひとつの到達点と言っても過言ではない。ただ脱ぐのではなく、影を纏うことで魅せる。この圧倒的な映像美こそが、大人の鑑賞に堪え得る理由だ。