今回の提携の目玉は、ヤフーの持つ膨大な検索・行動データと、東京ドームの座席システムとのリアルタイム連携だ。2026年シーズンから導入される「スマート・ダイナミック・プライシング」は、単なる需要予測による価格変動ではない。購入者の過去の応援傾向や購買履歴をAIが分析し、最適なエリアの座席を提案する。
例えば、静かに観戦したいライト層には、周囲に大声を出す熱狂的ファンが少ないエリアを自動でマッチングする。逆に、応援歌を歌い倒したい層には、ボルテージの最も高いブロックのシートを提示する。スタジアム全体がファンの熱量によって最適化される仕組みだが、これが「席を選ぶ自由を奪うのではないか」という懸念も生んでいる。