新幹線の車体製造は、大きく分けて「構体(こうたい)製作」「艤装(ぎそう)」「台車組み立て」「総合検査」の4つのフェーズで進められます。1両が完成するまでには数カ月もの期間を要し、各工程で徹底的な品質管理が行われます。
車体の骨格と外板を形成する構体製作では、現代の新幹線における標準素材である新幹線 アルミ合金ダブルスキン構体が用いられます。これは2枚のアルミ板の間にトラス状の補強リブを一体成形した中空押出型材で、ダンボールの断面に似た構造を持ちます。軽量でありながら高い剛性を誇り、高速走行時の風圧に耐えつつ車内の防音・遮音性を大幅に向上させます。
大型の専用溶接機によってアルミ部材が隙間なく結合され、箱型の車体が組み上がると、続いて「艤装」工程へと移行します。ここでは車両の内装パネル、断熱材、座席、照明器具、窓ガラス、そして複雑に入り組んだ数千本もの電気配線やブレーキ配管が手際よく組み込まれていきます。