故郷に戻った宮良が打ち込んだのは、実家が営んでいた民宿の事業だった。観光・宿泊業という全く異なるフィールドに身を投じた彼は、看板だけの元芸能人ではなく、一人の現場人として宿の切り盛りを始めた。
自ら船を操縦してゲストをシュノーケリングや釣りへ案内し、獲れたての海の幸を振る舞う。夜になれば三線を手に取り、宿泊客と車座になって語り合う。飾らない人柄と、島を心から愛する姿勢は、全国から訪れる旅行者を魅了した。ステージの上で喝采を浴びていたスターは、旅人たちに島の魅力を伝える最高のおもてなし人へと変貌を遂げたのだ。