ネット上やSNSの一部で散見される誤解として、「冷蔵庫で冷やしておけば翌日でも美味しく食べられる」というものがあります。しかし、これは鈴懸の苺大福の真価を大きく損なう行為です。
鈴懸の苺大福は、求肥が非常に薄く繊細に作られているため、時間の経過とともに苺から果汁が外側へ浸透し始めます。翌日になると求肥が水分を吸って溶け崩れたり、逆に冷蔵庫内の乾燥と冷気によって求肥が硬化し、あの独特のなめらかな口当たりが失われてしまいます。さらに、低温で冷やしすぎると、苺の糖度を舌が感じにくくなり、甘みよりも酸味が突出してしまうという構造的な落とし穴があります。
最も推奨される保管方法は、「直射日光や暖房を避けた涼しい室温(15〜20℃前後)」で保管し、購入したその日のうちに完食することです。もし食べる直前に少し冷やしたい場合は、冷蔵庫の野菜室に15分〜20分程度軽く入れるだけに留めるのが、あまおうの芳香とこし餡の滑らかさを最大限に引き出すプロの技です。