なぜ螺旋に?のの字橋の驚異的構造と全国名所の歴史・走行の真実

なぜ螺旋に?のの字橋の驚異的構造と全国名所の歴史・走行の真実

なぜ螺旋に?のの字橋の驚異的構造と全国名所の歴史・走行の真実についての最新情報をご紹介します。

全国に点在するのの字橋の背景には、自然の猛威と闘ってきた技術者たちの執念と歴史ドラマが刻まれています。その代表格が、静岡県伊豆半島にある「河津七滝ループ橋(正式名称:七滝高架橋)」です。

かつてこの区間には山肌を縫う国道414号が通っていましたが、1978年に発生した伊豆大島近海地震により、大規模な土砂崩れが発生。山腹を走る道路が無残に崩落し、尊い命が失われる痛ましい事故が起きました。崩落しやすい脆弱な山肌に再び道路を通すことは二次災害のリスクが高すぎるため、行政と技術者たちは「山肌に依存せず、谷間に自立した巨大な二重螺旋橋を架ける」という前代未聞の英断を下しました。耐震性を極限まで高めた設計のもと、1981年に開通したこの橋は、現在も天城越えの要所として安全な交通を支え続けています。

また、広島県呉市に架かる「音戸大橋(おんどおおはし)」は、1961年に開通した日本屈指の歴史を持つ道路用ループ橋です。狭い瀬戸(音戸の瀬戸)を行き交う大型船の航路高さを確保しつつ、両岸の平地が極めて狭いという難条件を克服するために螺旋状のアプローチ道路が建設されました。その歴史的・技術的価値が高く評価され、公益社団法人土木学会から「土木学会選奨土木遺産」に認定されています。

さらに埼玉県秩父エリアの山奥、滝沢ダム建設に伴って誕生した「雷電廿四木橋(らいでんつどろきばし)」も、自然との調和を極めた土木構造美としてグッドデザイン賞や土木学会田中賞を受賞するなど、のの字橋は防災・景観・交通のすべての課題をクリアするために進化を遂げてきました。

鈴木 陽菜
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鈴木 陽菜

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