爆笑動画が爆発的なPVと広告収益を生み出すようになった結果、制作の舞台裏には視聴者が知っておくべき現実と盲点が存在します。ネット上に溢れる「神回」の中には、巧妙に計算されたフィクションや演出が少なくありません。
近年特に注意すべきなのは、「一見すると偶然のハプニングに見せかけた完全な台本動画」の増加です。海外の制作スタジオや一部のインフルエンサーは、監視カメラ風の画質に加工したり、わざと手ブレを加えたりすることで「防犯カメラの流出映像」や「素人の隠し撮り」を装ったバイラル映像を大量生産しています。
演出されたコンテンツ自体が悪いわけではありませんが、危険なイタズラや動物に意図的なストレスを与えるような「やらせ動画」は倫理的な問題を孕んでいます。視聴する側としても、「カメラがなぜこの角度で最初から構えられていたのか」「リアクションが不自然に誇張されていないか」といった客観的な視点を持ち、クリエイターへの敬意と良識あるコンテンツを見分けるリテラシーが欠かせません。