Q1:川勝前知事は、本当にリニア工事を嫌がらせで止めていたのですか?
A1:知事個人の政治的野心や対決姿勢をアピールするパフォーマンス的言動があったことは事実ですが、本質は「大井川の水資源保護」と「南アルプスの環境保全」という地域住民の切実な要請に基づいています。流域住民の生活を守るという知事本来の職務規範からすれば、十分な科学的保証がない段階での着工拒否は正当な行政判断であり、単なる私怨や嫌がらせではありません。
Q2:知事が鈴木康友氏に代わったのに、なぜ今も着工できないのですか?
A2:対立の本質が「知事の性格」ではなく「土木工学・環境保全上の難問」だからです。田代ダム案による水補償の具体的手順の策定や、370万立方メートルに及ぶ危険な残土置き場の安全性確保、南アルプス専門部会での技術的合意など、実際に工事を始める前にクリアしなければならない手続きと検証がまだ山積しているためです。
Q3:静岡県に駅ができないことへの腹いせという噂は本当ですか?
A3:いわゆる「のぞみ停車駅問題への怨念説」はネット上で広く語られていますが、公式な協議記録や自治体の要望書においてそのような要求が反対理由に挙げられたことはありません。ただし、静岡県民にとって「駅ができないため直接の利用メリットがないのに、環境破壊のリスクだけを負わされる」という不公平感や納得感の欠如が、反対世論の強固な土台になったことは確かです。
Q4:2026年現在、リニアの開業はいつ頃になる見通しですか?
A4:JR東海はすでに当初の2027年開業を断念し、「2034年以降」への見直しを発表しています。南アルプストンネル静岡工区は掘削開始から完成まで最短でも約10年を要すると見込まれており、2026年現時点で未着工であることを踏まえると、現実的な開業時期は早くても2030年代半ばから後半へとずれ込む公算が高くなっています。