ソーシャルメディアが発達した現在、悪堕ち展開はリアルタイム実況や考察コミュニティにおける最強のバズ要素となっています。公式の予告編でキャラの瞳から光が消えたり、不穏なキービジュアルが公開されたりするだけで、ネット上は「闇堕ち確定か」「ついに堕ちてくれた」といった期待と悲鳴で埋め尽くされます。
同時に、悪堕ちの対義語として完全に定着したのが「光落ち(ひかりおち)」という概念です。敵組織の幹部や冷酷なライバルが、主人公たちとの交流を通じて改心し、仲間として迎え入れられる展開を指します。『ドラゴンボール』のベジータや『プリキュア』シリーズにおける敵幹部のプリキュア化などがその代表例です。
「悪堕ち」が破滅の美学やエゴの解放を描くのに対し、「光落ち」は許しと連帯の温かさを描きます。近年のヒット作では、「一度光落ちしたキャラが再び悪堕ちする」「悪堕ちした主人公を仲間が光落ちさせようと奔走する」といった高度な反転劇が組み込まれ、物語をさらに重層化させています。