夜間や休日など、今すぐ病院に行けない状況で激痛に襲われた場合、自宅で安全に実践できる副鼻腔炎の応急処置を正しく把握しておく必要があります。間違った対処法は逆に痛みを悪化させるため注意が必要です。
自宅でできる痛みの緩和ステップ
- 患部を冷タオルや保冷剤で冷やす:炎症によって熱を持ち、ズキズキと脈打つような痛みがある場合、頬や眉間に冷えたタオルを当てると局所の血管が収縮し、神経の興奮を鎮めることができます。※血流を促す長風呂や患部の加温は、内圧を高めて激痛を助長するため急性期は避けてください。
- 生理食塩水による鼻うがい:体温と同等の36〜38℃に温めた0.9%食塩水(水1リットルに対して食塩9グラム)を使い、鼻腔内を優しく洗浄します。鼻腔内の膿やアレルゲンを洗い流し、自然孔周辺の浮腫を軽快させる効果があります。真水を使用すると浸透圧の違いで粘膜が激しく痛み、粘膜を傷つけるため厳禁です。
- 上半身を高くして安静を保つ:横になって頭を低くすると、頭部への静脈圧が上昇して副鼻腔内のうっ血と圧力が高まり、痛みが倍増します。就寝時は枕やクッションを重ねて上体を30度ほど起こした姿勢を保つと、拍動性の痛みを大幅に軽減できます。
- 一時的な市販鎮痛薬の併用:根本治療にはなりませんが、痛みのピークを乗り切る補助としてアセトアミノフェンやロキソプロフェンを一時的に服用することは有効です。ただし、前述の通り内圧による物理的痛みには効きにくいため、過剰摂取は絶対に避けなければなりません。
顔が痛い時は何科を受診すべきか?
顔面痛を覚えた際、「副鼻腔炎で顔が痛い時は何科に行くべきか」と迷う患者は非常に多く見られます。内科や脳神経外科、歯科などを巡って時間を浪費してしまうケースも少なくありません。
結論として、選択すべき診療科は耳鼻咽喉科一択です。内科の聴診や一般的な視診では、鼻の奥深くにある自然孔の閉塞状態や副鼻腔粘膜の腫脹を直視できません。耳鼻咽喉科であれば、細径の電子内視鏡(鼻咽喉ファイバースコープ)を用いて鼻腔内の微細な排膿ルートを直接確認できます。さらに頭部レントゲンや副鼻腔マルチスライスCTをその場で撮影することで、どの空洞にどれだけの膿が溜まっているか、骨の破壊や真菌塊がないかを瞬時に確定診断できます。