流しそうめんの主役はもちろん素麺そのものだ。最高のロケーションには、日本の食を支える伝統的な銘柄と適切な茹で加減が欠かせない。なかでも兵庫県発祥の「播州手延素麺」は、強いコシとなめらかなのど越しを持ち、水流に揉まれても伸びにくいため流しそうめんに最適とされる。
飲食業のプロが伝授する美味しい提供のコツは、固めに茹で上げた素麺を氷水で一気に締め、一口大に丸めて流すことだ。これにより、水流の中でも麺が散らばりにくくなり、参加者が箸で救いやすくなる。和食文化が誇る出汁の効いた冷たいつゆと、薬味のしょうがやミョウガを用意すれば、料亭さながらの極上体験が完成する。