シンパリカは、グローバル動物薬メーカーであるゾエティス(Zoetis)が開発した経口タイプの犬用外部寄生虫駆除薬です。有効成分であるサロラネル(Sarolaner)は「イソオキサゾリン系」と呼ばれる比較的新しい化合物群に属し、寄生虫の神経伝達を特異的に遮断することで駆除効果を発揮します。
特筆すべきは、シンパリカのノミ・マダニ駆除効果における立ち上がりの速さです。投与後、ノミに対しては約3〜8時間、マダニに対しては約8〜12時間以内に駆除効果が現れます。寄生虫が吸血を開始してから病原体を媒介する前に素早く駆除できるため、マダニ媒介性疾患(バベシア症や重症熱性血小板減少症候群:SFTS)などの感染リスクを大幅に低減させます。
効果の持続力も高く、投与から約35日間にわたって安定した血中濃度を維持します。錠剤は小型のミートフレーバー錠となっており、体重1.3kg以上・生後8週齢以上の子犬から体重別(5段階の規格)に細かく処方できる点も臨床現場で評価されている理由です。