「お店のような深みのある味覚を家でも再現したい」という声は根強い。クックパッドなどのレシピ共有サイトでも多様なアプローチが試みられているが、プロのバリスタが明かす黄金比率は極めてシンプルかつ合理的だ。
最大のポイントは濃密な茶液を作ることにある。株式会社伊藤園をはじめとする大手メーカーが手掛ける高品質な市販ほうじ茶葉(茶葉8gに対して熱湯50ml)を使い、通常より遥かに濃い濃縮液を2分間で抽出する。これに対し、氷を一杯に満たしたグラスへ冷えた牛乳150ml(割合は茶液1:ミルク3)を用意する。
そして、店の味へと一気に引き上げる真の「隠し味」が、わずか小さじ半分(約2ml)の練乳(コンデンスミルク)だ。これをあらかじめ温かい濃縮茶液に溶かし込んでおく。練乳特有の濃密な乳固形分と甘みがミルクの薄まりを防ぎ、ほうじ茶の焙煎香を一層際立たせる。最後に氷と牛乳の上に茶液を静かに注げば、自宅で完璧な二層のグラデーションと極上の味わいが完成する。