ネット上で蔓延する最大の誤解は、「胃に優しいカロナールなら、お酒を飲んだ後でもロキソニンより安全」という言説です。これは薬理学的に明白な誤りです。
市販されている総合感冒薬や頭痛薬(タイレノールA、バファリンルナi、ノーシンアクトなど)にも、アセトアミノフェンが主成分として配合されています。「カロナールという名称ではないから大丈夫」と油断してこれらを服用すると、知らず知らずのうちにアセトアミノフェンの過剰摂取とアルコール毒性の二重苦に陥ります。
また、「お酒を飲んでから2時間寝たから大丈夫」という認識も極めて危険です。睡眠中は胃腸の蠕動運動や肝臓の血流量が日中と異なり、アルコールの分解速度がむしろ低下します。朝起きた時点で呼気やお腹にアルコール感が残っている場合、肝臓は依然としてフル稼働状態にあり、グルタチオンは枯渇したままです。