数年前、芸能界に大きな激震が走った。長年所属していた吉本興業からの独立。多くのタレントが事務所の手厚いプロテクトのもとで活動を続ける中、コンビそろって独立を選択した決断は、当時のメディアや関係者の間に深い驚きをもって受け止められた。独立の裏側には、単なる契約の満了にとどまらない、既存のテレビメディアの構造変化を見越した戦略的思惑が隠されていた。
テレビ依存からの脱却は、リスクを伴う。しかし、藤森は自らの発信基盤を一から構築し直す道を選んだ。過度なコンプライアンスや表現の制約に縛られがちな地上波から一歩引き、自身の意志で制作環境をコントロールする生き方へ。独立当初の不安を跳ね除け、現在は制作の主導権を自ら握ることで、かつてないほどの自由度と高い収益性を両立させている。