2000年代初頭、日本テレビ系列で放送された『マネーの虎』は、日本のテレビ界に強烈なインパクトを与えた。起業を目指す志願者が自らのビジネスプランをプレゼンし、事業家たちが自己資金を出資するか否かを判断するこのコンテンツは、瞬く間に社会現象となる。
番組には南原竜樹をはじめとする個性的で苛烈な経営者たちが名を連ねた。その中で繰り広げられた緊張感溢れる舌戦や、志願者の甘さを徹底的に叩き潰すリアリティは、従来のバラエティ番組にはない緊迫感を生み出していた。画面から溢れ出る生々しい人間ドラマは、日本中に起業という生き方の選択肢を強く強く印象付けたのである。