羽生結弦をめぐる批判の火種を語る上で避けて通れないのが、熱狂的な支持層である「ユヅリスト」と、他選手を応援するファンコミュニティとの間で生じた摩擦です。羽生結弦の人気は従来のスポーツファンの枠を大きく超え、アイドルや宗教的カリスマにも近い熱量を帯びていました。
その熱狂的な応援姿勢が一部で過激化し、ライバル選手や競技関係者、解説者に対してSNS上で攻撃的なリプライを送る事例が散見されるようになりました。こうした一部ファンの行き過ぎた行動が、ファン同士の対立構造を深刻化させ、「ファンの振る舞いが苦手だから選手本人も受け付けない」という反発感情を生む結果を招いたのです。
スポーツの世界において熱烈なファンベースが存在することは自然な現象ですが、その熱量が他者への排他性へと変質したとき、選手本人の意図とは無関係にアンチを増殖させてしまうという構造的な問題を浮き彫りにしました。