SNSや登山コミュニティアプリ、ネット掲示板を調査すると、挑戦者たちの悲痛かつユーモラスな叫びが溢れています。登り始める前の高揚感と、石段半ばで打ちのめされる現実のコントラストは、この場所の風物詩とも言えます。
「500段で『まだこんなにあるのか』と絶望し、1,500段で会話が消え、2,000段を超えると太ももが痙攣して生まれたての小鹿のようになった」「すれ違う見知らぬ人同士が『あと少しですよ…』とゾンビのように励まし合う異常な連帯感が生まれる」といったリアルな体験談が後を絶ちません。
特に多くの挑戦者が強調するのが、登頂翌日以降を襲う凄まじい筋肉痛の恐怖です。階段昇降運動における下りは、筋肉が引き伸ばされながら力を発揮する「エキセントリック収縮(遠心性収縮)」となり、筋繊維に甚大な微小損傷を与えます。結果として、「登り終えた当日夜から階段の上り下りが不能になり、翌朝ベッドから起き上がれなかった」「ふくらはぎと太もも前部が完全に硬直し、湿布を1袋使い切った」という声が定番のリアクションとして定着しています。
一方で、3,333段目の石碑に手を触れた瞬間のカタルシス(解放感と達成感)は他では得難いものがあり、「過酷すぎて二度と登らないと誓ったはずなのに、数ヶ月経つとまたあの達成感を味わいたくて来てしまった」というリピーターの中毒的な感想も目立ちます。