風が吹き抜ける舎房の廊下に立つと、足先から冷気が全身に染み渡る。暖房設備が整った現代の感覚では到底測り知れない寒さの中で、囚人たちはどのような思いで朝を迎えていたのだろうか。北海道の厳しくも美しい自然と、人間が造り上げた無機質な檻。その対比がもたらす緊張感は、写真やスクリーンの映像だけでは決して味わえない。
歴史のロマンに浸るもよし、建造物の美しさに目を見張るもよし。あるいは作品の聖地として物語の余韻に浸るもよし。しかしいかなる目的で訪れようと、去り際に胸に残るのは、この過酷な大地を切り拓いた無数の名もなき人々の息遣いだ。極寒の地で刻まれた本物の歴史を、ぜひ自らの足と肌で確かめてほしい。 (出典: 博物館 網走 監獄(Yahoo!ニュース))
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