もち麦が世界中の栄養学者や医療現場から熱い視線を浴び続けている理由は、圧倒的な含有量を誇る水溶性食物繊維「大麦β-グルカン」の生理機能にあります。
精白米100gに含まれる食物繊維が約0.5gであるのに対し、もち麦100g中には約12.9gもの食物繊維が含まれており、その差は約25倍に達します。しかも、便のカサを増す「不溶性食物繊維」と、腸内で善玉菌のエサとなり便を柔らかく保つ「水溶性食物繊維」がほぼ同等という、極めて理想的な黄金バランスで構成されています。
体内で水分を吸収して強い粘性を持つゲル状へと変化したβ-グルカンは、胃から小腸への食物の移動を緩やかにし、糖質の消化吸収スピードを遅らせます。これにより、食後の急激な血糖値上昇(血糖値スパイク)を強力に抑制します。
さらに注目すべきは、「セカンドミール効果」と呼ばれる持続性です。朝食にもち麦を摂取すると、その効果が昼食時まで持続し、昼食後の血糖値上昇までも穏やかに抑えられることが複数の臨床試験で実証されています。腸内環境の改善による便秘解消はもちろんのこと、内臓脂肪の蓄積防止やコレステロール値の低下など、多面的なメタボリックシンドローム予防効果が期待できます。