1990年、NHK総合で放送された連続テレビ小説『凛々と』のオーディションで見事主演の座を射止めたことで、彼の運命は劇的に動き出す。明治から昭和の激動期を力強く生き抜いた技術者を熱演し、爽やかな魅力で一躍全国的な人気を獲得。この大役を見事に演じ切ることができた背景には、過密な撮影日程を食事や体調管理の面から全面的にサポートした妻の存在があった。
さらに1990年代後半からは、TBSテレビの昼ドラマ枠で大ヒットを記録した『温泉へ行こう』シリーズに出演。頼りがいのある支配人役としてお茶の間の心を掴み、好感度俳優としての地位を確固たるものとした。多忙を極めるテレビドラマ業界の渦中にあっても、自宅に一歩入れば心安らぐ家庭があったこと。それが、彼が息の長い活躍を続けられた最大の要因であった。