嵐の活動休止の発端となったのは、リーダーである大野智の活動休止の申し出でした。2017年6月中旬、大野はメンバー4人を集め、「2026年をもって自分の嵐としての活動を終えたい」「一度何事にも縛られず、自由な生活をしてみたい」という胸の内を吐露しました。
10代前半でジャニーズ事務所に入所して以来、常にプレッシャーの最前線に立ち続け、芸能界という特殊な環境で生きてきた大野にとって、「何者でもない自分」として生きてみたいという欲求は極めて切実なものでした。2019年1月の休止会見で大野は、その率直な心情を隠すことなく語り、決してメンバー間の不仲やトラブルによるものではないことを自らの言葉で証明しました。
特筆すべきは、嵐の休止会見の真相として今も語り継がれるメンバー4人の受け止め方です。通常であれば慰留や対立が生じかねない場面において、メンバーは大野を一人悪者にすることなく、約1年半にわたって幾度も膝を突き合わせて対話を重ねました。「大野の想いを否定してまで続ける嵐に意味はない」という結論に至ったプロセスそのものが、彼らの絆の深さを物語っています。