それでは、実際の生鮮レモンにはどれほどの栄養が詰まっているのでしょうか。文部科学省が策定する「日本食品標準成分表(八訂)増補」を紐解くと、レモン1個ビタミンC何mgという問いに対する明確な解答が記録されています。
食品成分表において、レモンの可食部100gあたりのビタミンC含有量は以下の通りに分かれています。
- レモン(全果・生):100mg / 100g
- レモン(果皮・生):160mg / 100g
- レモン(果汁・生):50mg / 100g
レモンのビタミンCの大部分は、果汁ではなく黄色い外皮(フラベド)や白い内皮(アルベド)に濃縮されています。中玉レモン1個の可食部全体を約100gと仮定すると、レモン丸ごと1個栄養成分としてのビタミンC量は約100mgに達します。これは表示基準である20mgの実に「5倍」に相当する数値です。
ネット上でしばしば「レモン1個にはレモン5個分のビタミンCが含まれている」という奇妙な逆転現象がネタにされますが、これは決して都市伝説ではなく、文部科学省の測定データと飲料業界の表示基準を比較した結果生じる、厳然たる事実なのです。