この革新的な取り組みを導いているのが、CGアニメの最高峰ピクサー・アニメーション・スタジオだ。同スタジオの経営を率いるウォルト・ディズニー・カンパニーのCEOボブ・アイガーは、ストリーミング市場での差別化と収益基盤の多様化を最優先課題として掲げてきた。デジタル領域の成長が踊り場を迎える中、実体のある物理的な体験価値をどのように掛け合わせるか。その解答として白羽の矢が立ったのが、日本が誇るモノづくり企業である丸井織物株式会社のオンデマンドプリント技術だった。
高品質な生地への高精細プリントと、1着からでも即座に出荷できる柔軟な生産ライン。この圧倒的な技術基盤が、ハリウッドのクリエイティブと直結する。単なるキャラクターグッズの販売ではなく、作品の興奮が冷めないうちにファンが自らの手で創作に参加できる体験価値こそが、今回の提携の本質にある。