「クレイジージャーニー出演者死亡」というトピックにおいて、多くの読者が見落としがちな重大な盲点が2点あります。
第1の盲点は、「番組ロケ」と「出演者のプライベートな挑戦」の混同です。平出和也氏のK2遭難死は、テレビ番組のロケ班が同行した企画ではなく、同氏が長年ライフワークとして取り組んできた極限のアルパインスタイル登山でした。しかし、番組でその人間性や挑戦の軌跡が感動的に紹介されていたため、訃報に接した視聴者の一部が「クレイジージャーニーの撮影で命を落とした」と誤認して情報を拡散してしまった経緯があります。
第2の盲点は、海外現地取材における「フィクサー(現地コーディネーター)」の存在とリスクヘッジです。丸山ゴンザレス氏らの危険地帯取材は、無謀に丸腰で飛び込んでいるように映りますが、実際には現地の治安組織やスラムの有力者、熟練のフィクサーと極めて綿密な金銭的・人間的交渉を重ねた上で催行されています。本当の危機が迫った瞬間にカメラを止め、即座に撤収するプロフェッショナルな境界線管理があるからこそ、死亡事故ゼロという記録が保たれているのです。