急激な打ち上げペースの拡大は、国際社会からの懸念の目も集めている。特に使用済みのロケット上段(第3段)が軌道上に残存することによるスペースデブリ(宇宙ごみ)化のリスクや、制御不能な再突入に対する国際的なルール形成の遅れは、長年議論の標的となってきた。
これに対し、近年のミッションでは制御された破棄や軌道離脱マニューバの実験が取り入れられつつあるものの、静止軌道帯という限定された「宇宙の超一等地」における混雑具合は深刻だ。静止衛星の死活を分ける軌道スロットの占有をめぐり、透明性のある運用データの開示を求める声は日増しに高まっている。