千葉県は全国有数の農業王国だ。北部の北総台地では落花生や野菜、南房総では花きや温暖な気候を生かした露地栽培が盛んに行われている。しかし近年の急激な気候変動は、生産者の努力をあざ笑うかのように猛暑や干ばつ、長雨をもたらす。
「たった一度の霜や予期せぬドカ雨で、数ヶ月の努力が吹き飛ぶ」――八街市の農家はそう明かす。現在、先進的な農家では地中の温度や湿度センサーを気象データと連動させ、自動散水や遮光ネットの張替えタイミングを判断している。予報精度の向上が、食卓に届く野菜の品質と価格を土台から支えていると言っても過言ではない。