アートやYouTubeでの活動が目立つ中でも、彼の根底にあるのは靴職人としてのアイデンティティだ。靴製造業の世界は厳しく、ミリ単位の誤差が履き心地を左右する。オーダーメイド靴の制作には、打ち合わせから足型採取、木型削り、仮縫い、本縫いに至るまで、膨大な作業行程と時間が求められる。
批判の嵐が吹き荒れていた時期、世間は「職人を辞めた」と噂したが、彼は一貫してアトリエを畳むことはなかった。深夜の静寂の中、独り革を包丁で裁断し、針を通す時間が彼のアニマ(魂)を支えていた。「どんなに言葉で反論しても意味がない。作るものだけが自分を証明する」という職人としての頑ななプライドが、彼の作品の細部にまで宿っている。