愛犬家や関係者の間に大きな衝撃が走ったのは、犬舎の経営悪化や飼育管理の限界に関する情報が表面化したときでした。長年にわたって第一線を走り続けてきた代表ブリーダーの急激な高齢化と健康状態の悪化が、すべての発端となりました。
トップブリーダーとして多数のショードッグや繁殖犬を抱えていたものの、身体の自由が利かなくなるにつれて、かつてのような行き届いた個体管理や犬舎運営を単独で維持することが極めて困難な状況に陥りました。十分な後継者が不在であったことも事態を急速に悪化させる要因となり、結果として犬舎の維持管理が破綻寸前にまで追い込まれることとなったのです。
この事態を受けて、行政機関や動物愛護ボランティア、パピヨン愛好家の有志が介入することとなり、事実上の犬舎閉鎖と全頭レスキューという苦渋の決断が下されました。名門の幕引きとしてはあまりに痛ましい経緯ではありましたが、多頭飼育崩壊の最悪のシナリオを免れるための緊急避難的措置でした。