セルフケアで改善しない持続的な赤ら顔の場合、背景に「酒さ」や「毛細血管拡張症」が潜んでいる可能性が極めて高くなります。皮膚科診療においては、2026年以降の保険適用拡大により、標準治療の選択肢が格段に広がりました。
かつて自由診療に依存していた酒さの治療ですが、現在はメトロニダゾール外用薬(商品名:ロゼックスゲル)が保険適用となっています。酒さ特有の炎症やニキビに似た丘疹(ブツブツ)に対して高い抗炎症・抗菌作用を示し、3割負担であれば初診料を含めても数千円程度で継続治療が可能です。
一方、皮膚の菲薄化(薄くなること)に伴い毛細血管が常時浮き出ている毛細血管拡張症に対しては、色素レーザー(Vビーム)治療が第一選択となります。Vビームは血液中のヘモグロビンに特異的に反応する波長(595nm)を照射し、不要に拡張した血管のみを選択的に熱破壊・凝固させて体内に吸収させる医療技術です。「毛細血管拡張症」と医師に診断された場合、規定の条件(3ヶ月に1回、一定面積など)を満たせば保険適用でのレーザー照射が可能であり、1回あたり約6,000円〜9,000円(3割負担時)で受けられます。美容目的の広範囲照射や酒さ初期の照射では自費診療(1回2万〜4万円前後)となるケースもあるため、事前の診断確認が不可欠です。