仁寺洞を歩く醍醐味は、五感を刺激する食文化の探訪にあります。ここでは、絶対に外せない食のポイントを整理します。
まず押さえておきたいのが、滋味あふれる仁寺洞の伝統茶屋の人気店です。「耕仁美術館(キョンインミスルグァン)」に併設された伝統茶院では、緑豊かな庭園を眺めながら、甘酸っぱさが疲労を癒やす「五味子茶(オミジャチャ)」や、韓方生薬を煮出した濃厚な「双和茶(サンファチャ)」を、素朴な韓菓子とともに楽しむことができます。木造建築の梁や障子窓から差し込む自然光は、旅の緊張を自然と解きほぐしてくれます。
また、近年のトレンドを牽引しているのが、伝統と現代的センスが融合した仁寺洞のおすすめカフェ群です。伝統的な韓屋の骨組みを残しながら、コンクリート打ちっぱなしのカウンターやガラス張りのテラスを配したベーカリーカフェが台頭しており、よもぎや黒ごまを使ったオリジナルラテ、モダンにアレンジされた薬菓(ヤックァ)スコーンなどが人気を集めています。
軽食やランチに目を向けると、仁寺洞のグルメ食べ歩きスポットとして外せないのが、伝統的なトウモロコシ粉を使った香ばしいホットクや、職人が目の前で糸状に伸ばす伝統菓子「クルタレ(龍のひげ)」です。しっかり食事を摂りたい場合は、ミシュランガイドのビブグルマンにも選定されている老舗マンドゥ店や、色鮮やかなナムルが並ぶ山菜ピビンパの専門店が、身体に優しい滋味を提供してくれます。