嵐山竹林の小径(野宮神社から大河内山荘庭園に至る約400メートルの小道)を訪れる旅行者の多くが直面するのが、日中の圧倒的な人流です。観光シーズンや休日の日中には道幅一面が観光客で埋め尽くされ、ゆったりと風情を味わうことが難しくなります。
そこで決定打となるのが、「早朝散策」へのシフトです。竹林の小径は24時間開放されている公共の歩道であるため、入場料も開門待ちもありません。早朝の午前7時台から8時台前半に現地へ足を踏み入れると、日中の喧騒が嘘のように静まり返り、竹と竹の間から差し込む神々しい朝光芒(薄明光線)を堪能できます。
さらに、朝露に濡れた竹肌の青さと、風で擦れ合う笹の葉の微細な音響は、環境省が選定する「残したい日本の音風景100選」にも選ばれた本物の価値を実感させてくれます。混雑を避けるだけで、体験価値は数倍に跳ね上がります。