街の結節点として機能してきた支援拠点もまた、その役割を根本から見直しつつある。かつて毎朝数千人の労働者が求人を求めてひしめき合った「東京都城北労働・福祉センター」は、現在では職業斡旋よりも生活相談や高齢者向けの健康相談、各種福祉サービスの窓口が主要業務となった。
一方、労働運動の拠点として活動を続けてきた「山谷労働者福祉会館」は、路上生活者への炊き出しや越冬支援を支えつつ、地域コミュニティの孤立を防ぐ草の根の活動を継続している。公的な福祉網からこぼれ落ちる人々をいかに救い上げるか。かつての労働争議の拠点は、セーフティネットの最後の砦として、現代の貧困問題と対峙し続けている。